「MEO対策をやったほうがいい」とは聞くけれど、
ホームページの手直しも終わっていない。どちらも中途半端なまま、
結局どちらにも手を付けられずに時間だけが過ぎている。

小規模な店舗や事業者から、これに近い相談をよく受けます。
どちらも大事だという説明は間違っていません。ただ、
担当者が1人か2人しかいない状態で「両方大事」は指示になりません。

この記事は、MEO対策とホームページの検索対策のどちらを機能説明ではなく、
どちらを先に整えるかを決める基準の話です。

「検索に出ない」には2種類ある

「うちの店、検索しても出てこない」という悩みは、実は2つの別の問題を指しています。

ひとつは、Googleマップで店名や「業種名 地域名」で探したときに、
自分の店の情報(Googleビジネスプロフィール)が出てこない、
出てきても情報が古い・薄いという問題です。

もうひとつは、Google検索の通常の検索結果(ホームページの検索結果)に
自分のホームページが出てこない、という問題です。

この2つは仕組みが別で、直し方も別です。
地図に強くするための作業を積んでも、ホームページの検索結果には効きません。
逆もまた同じです。だからこそ、どちらから手を付けるかを先に決める必要があります。

どちらを先に整えるかを決める2つの軸

判断に使える軸は2つあります。どちらも、業種や状況ごとに自分で当てはめられます。

軸1:来店までの検討期間が短いか、長いか

飲食店、美容室、修理業のように「今日・今週中に行きたい」と思って探される業種は、
検索した人がその場で地図の情報(営業時間・距離・写真・クチコミ)を見て決めます。
この場合はMEO(地図の情報整備)の比重が大きくなります。

一方、工務店、士業、法人向けのサービスのように検討期間が数週間〜数か月かかる業種は、
その場の地図情報だけでは決め手になりません。
複数のページを読み比べ、実績や考え方を確認したうえで問い合わせに進みます。
この場合はホームページの検索対策や中身の比重が大きくなります。

軸2:すでに指名検索されているか

自分の店名や屋号で検索する人が一定数いる(指名検索がある)なら、
その人たちを取りこぼさないために、まず地図の情報を正しく整える価値が高くなります。
知っている人が探しに来ているのに、情報が古くて選ばれない状態がいちばんもったいないからです。

逆に、指名検索がほとんどなく、「業種名 地域名」のような一般的な語でしか
見つけてもらえていない段階では、地図の情報を整えるだけでは検索の母数が増えません。
ホームページの中身や情報発信のほうを先に整える必要があります。

地図を先に整えると決めたときの順番

軸1・軸2を確認して地図(MEO)を先に整えると決めた場合、
やることは機能の数だけあるように見えて、実際は順番があります。

  1. 店舗情報を1か所に統一する — 店名・住所・電話番号が、 Googleビジネスプロフィールと他の掲載媒体(自社サイト、ポータルサイト等)で 食い違っていないかを確認する。ここがずれていると、後の作業の効果が出にくい
  2. カテゴリを実態に合わせて選び直す — 開業時に選んだカテゴリのまま 放置されているケースが多く、今の業態と合っているかをまず見直す
  3. 営業時間・写真を最新化する — 臨時休業や季節営業の反映漏れ、 古い外観・内観写真の放置は、どちらも来店直前の離脱につながる
  4. 投稿・クチコミ返信の頻度を、無理のない範囲で決める — 「毎日投稿する」のような 続かない目標を立てず、続けられる頻度をあらかじめ決めておく

この順番の意図は、土台(1〜3)を先に直してから、継続的な運用(4)に進むことです。
土台が整っていない状態で投稿だけ増やしても、来店直前に見られる情報が古いままでは
効果が出にくくなります。

ホームページの検索対策を先に整えると決めたときとの違い

ホームページの検索対策(SEO)を先に整えると決めた場合は、性質が異なります。
地図の情報整備が「近くにある選択肢の中から選ばれる」ための調整だとすると、
ホームページの検索対策は「まだ知られていない状態から見つけてもらう」ための
情報発信であり、効果が出るまでの時間軸も長くなります。

どちらが優れているという話ではなく、解決している問題が違うということです。
自分の状況が軸1・軸2のどちらに近いかで、先に時間を割く先が変わります。

両方同時にやろうとして止まる典型パターン

相談でいちばん多いのは、この判断をしないまま両方に同時に手を付けて、
結局どちらも中途半端なまま止まってしまうパターンです。

担当者が1人しかいない状態で、地図の情報更新とホームページの見直しを
同じ週に並行して進めようとすると、どちらも「あとでまとめてやろう」に変わり、
数か月経っても着手できていないということが起こります。

これを避けるには、期間を区切って範囲を絞ることです。
たとえば「今月は地図の情報整備だけ終わらせる」「来月からホームページに着手する」
のように、同時に扱う範囲をあらかじめ狭くしておきます。

まとめ:決める順番

  1. 自分の業種が、来店までの検討期間が短いか長いかを確認する
  2. 指名検索(店名・屋号での検索)がすでにあるかを確認する
  3. 該当するほうを先に、範囲を絞って整える
  4. 土台が整ったら、もう片方に着手する

この4つで、少なくとも「両方大事だから両方やる」で止まっている状態からは抜け出せます。

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