地域の課題を調べ、できることから事業にする。

No Work Labは、地域課題を分析して提言する機関ではありません。

公開資料や現場の声から課題を整理し、自分たちの技術で関われる領域を選び、小さな事業として試す民間の研究所です。

関市の予算資料を、とこ所長、副所長、せきりんが調査しているアニメーションの仮画像

WHY WE RESEARCH調査の目的

どんな技術を持っているかではなく、地域で何が必要とされているかから考える。

作れるサービスから事業を考えると、地域の困りごとと関係のないものを売ることになりかねません。そこで、まず関市の令和8年度予算に掲載された197事業を確認し、52件の課題候補を整理しました。

RESEARCH SCOPE調査の範囲

197

予算掲載事業

52

課題候補

17

分野

37

根拠強度A

数字は、課題の深刻さを順位付けしたものではありません。予算資料から調査の入口を整理した件数です。

RESEARCH THEMES事業として関われる4つの構造

52件の中から、私たちが事業として関われる4つの構造を選びました。

4つは、52件すべてを分類したものではありません。No Work Labの技術や地域での活動を生かし、実際に行動へ移せる領域として選んだ重点テーマです。

採用数だけの問題にせず、離職、属人化、技能継承、魅力発信まで分解して調べる。

  • 医療・介護・保育の人材確保
  • 事業承継と業務の属人化
  • 地域活動の担い手不足
  • 刃物産業の技能・ブランド継承

FACT

予算資料に記載されている事業、目的、金額、整備内容。

  • K003自治会・地域づくりの担い手不足

    自治会活動、市民活動団体、住民主体の地域づくり組織、集落支援員への支援を予算化。

  • K016医療・介護・保育人材の確保と定着

    医師・看護師確保、保育士・幼稚園教諭定着、介護人材就活フェアを予算化。

  • K027事業承継と働き手不足

    事業承継マッチング・補助、副業人材、中小企業人材確保、奨学金返還支援を拡充。

  • K031刃物産業の技術・人材・ブランド継承

    刃物産業連合会、職人セミナー、関鍛冶伝承館改修、工場参観日を支援。

出典: 関市 令和8年度予算資料(研究台帳に記載)

接続する事業: 生成AI研修・ワークショップ/ホームページ制作/デジタルマーケティング

ISSUE TO BUSINESS課題から事業へ

調査から見えた4つの課題領域に、4つの事業で取り組む。

No Work Labは、課題を整理して終わりにしません。自分たちが関われる領域を選び、 具体的なサービスとして形にしながら、現場で役立つかを確かめていきます。

  1. A調査から見えた課題

    必要な情報が、必要な人に届かない

    デジタルマーケティング

    地域のお店や事業者が、自分たちのことを必要な人へ届け続けられるようにする事業です。

    主なサービス

    • MEO(Googleマップ・ローカル検索)
    • SEO(検索からの入口づくり)
    • ニュースレターの設計と配信
    • 公式LINEなどの情報導線づくり
    • 地域店舗のデジタルマーケティング支援

    この事業で確かめたいこと

    少ない作業量でも、地域の小さな事業者が継続して情報を届けられる仕組みを作れるか。

    デジタルマーケティングの詳細を見る

  2. B調査から見えた課題

    商売を始めるにも、続けるにも壁がある

    ホームページ制作・保守

    社内にWeb担当を置けない事業者が、無理なく持てて更新を続けられるWebを用意する事業です。

    主なサービス

    • ホームページ制作
    • LP(1枚完結ページ)制作
    • 問い合わせ導線の設計
    • 公開後の保守・更新
    • 更新作業の仕組み化

    この事業で確かめたいこと

    小さな事業者でも無理なく持てて、更新を続けられるWebの仕組みを作れるか。

    ホームページ制作の詳細を見る

  3. C調査から見えた課題

    働く人が減るなかで、仕事や技術をどう残すか

    生成AI研修・ワークショップ

    AIを覚えることではなく、実際の仕事へ持ち帰るところまでを扱う事業です。

    主なサービス

    • 初心者向けの生成AI研修
    • 手を動かすワークショップ
    • 業務の洗い出しと整理
    • AIに任せる範囲の切り分け
    • 知識や手順を残す仕組みづくり

    この事業で確かめたいこと

    AIと仕組み化によって、少ない人数でも仕事と知識を維持できるか。

    生成AI研修の詳細を見る

  4. D調査から見えた課題

    空いている建物はあるのに、使える場所は増えない

    仕事場のある家

    住む場所と働く場所を一緒に考え、地域で小さく商売を始める入口をつくる事業です。相談と連携を担い、建築やリフォームは専門事業者につなぎます。

    主なサービス

    • 店舗や仕事場を持ちたい人への情報提供
    • 住まいと仕事場を合わせた相談
    • 中古住宅・空き店舗の活用検討
    • 対応する提携ハウスメーカーとの連携

    この事業で確かめたいこと

    住む場所と働く場所を一緒に考えることで、地域で小さく商売を始める選択肢を増やせるか。

    暮らしと店舗付き住宅の詳細を見る

BACKGROUND背景にある構造

人口が減るなかで、地域のサービスをどう維持するか。

  • 人口と税基盤
  • 公共施設の更新費
  • 大型投資後の維持管理
  • 市債と将来負担

FACT確認できた事実

  • K001人口減少と税基盤の縮小

    令和8年1月1日人口は83,157人。予算資料は人口減少により個人市民税の納税義務者増を見込めないと説明。

  • K045公共施設老朽化と更新費の集中

    学校、体育館、文化・福祉施設、斎場等の大規模改修が集中し、投資的経費は14.4%増。

  • K052大型投資と市債増加の将来負担

    一般会計は過去最大。市債は前年度比60.3%増の50億7,920万円。

出典: 関市 令和8年度予算資料(研究台帳に記載)

No Work Labが、インフラや財政の問題を直接解決すると主張することはありません。

人や予算が増え続ける前提を置けないからこそ、情報の届け方、個人の生産性、地域事業の継続方法を考える。

HOW WE WORK調査から事業までの進め方

調べて終わらず、事業として試す。

  1. 01地域の課題を調べる
  2. 02事実と仮説を分ける
  3. 03自分たちが関われる領域を選ぶ
  4. 04小さなサービスを作る
  5. 05現場で提供し、結果を確かめる
  6. 06改善して事業として続ける

RESEARCH LEDGER判断の根拠にした資料

事業を考えるために整理した、52件の課題候補を公開しています。

この台帳は行政の公式見解や、関市の課題を断定するものではありません。公開資料から確認できた事実、そこから立てた仮説、今後現場で確かめたいことを分けて記録しています。

調査を受けて、実際に取り組んでいる事業を見る。

すべての地域課題を、私たちだけで解決できるとは考えていません。自分たちの技術で関われる領域を選び、小さく作り、現場で試しています。